機動戦士ガンダム特集【シリーズ概説】

UPDATE:2013.6.28

機動戦士ガンダムシリーズの特徴や作品群をわかりやすく分類!解説!

ガンダムシリーズ概要
今や日本のアニメ文化を代表するガンダムシリーズ。各作品郡はどんな関係にあり、どんな特徴があるのか?ここに分かりやすく分類、解説する!

最初のガンダム作品は?
1979年に放送された富野由悠季監督のTVアニメ『TVシリーズ機動戦士ガンダム』がすべての発端だ。スペースコロニーへ移民する宇宙世紀(U.C./Universal Century)0079、人型の機動兵器モビルスーツを使って人類の半数が死亡する大規模な宇宙の戦争を描いた。このTVシリーズと、それを3本の劇場映画にまとめたものをまとめて「ファーストガンダム」と総称する。この時代で描かれた物語には特に人気があるため、外伝的に「一年戦争もの」と呼ばれる作品群がある。
ガンダムの続編は、どうなっている?
1985年に初の続編としてTVアニメ『機動戦士Zガンダム』がスタート。U.C.0087とファーストガンダムより7年後の時代、登場人物もそれだけ年齢を重ねている設定をとった。さらに翌年『Z』の続編として『機動戦士ガンダムZZ』が制作されたことで、以後は「宇宙世紀(U.C.)もの」というジャンルが確立する。
ファーストガンダムの決着は?
1988年に『ファースト』『Z』『ZZ』の流れを受けるかたちで、劇場映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が公開される。ファースト以来ライバル同士だったアムロとシャアの戦い決着を中心に描かれた作品で、ブライト艦長らも登場し、ファーストから連綿と続くドラマは富野監督の手によって、アニメ作品としてはここでピリオドが打たれている。
ガンダムの続編は、どうなっている?
富野由悠季監督以外の手によって、主にOVAとして外伝的な作品が作られ、一年戦争で登場した有名モビルスーツやガンダムのバリエーション機が活躍する。これはアニメ作品が休眠していた1982~1984年ごろ、雑誌で展開されたMSV(Mobile Suit Variation)企画の影響による。「一年戦争のフィルムに描かれなかった戦場を、プラモデルのジオラマで再現」という誌面展開を進め、試作機やカスタム機などを設定して発表していった。外伝アニメはそのコンセプトを継承したもので、モビルスーツ描写が細かくミリタリー色の強い世界観をもっているのはそのためである。
「宇宙世紀シリーズ」の発展形
1991年、富野由悠季監督の新作劇場映画『機動戦士ガンダムF91』が公開される。キャラクターデザインを安彦良和、メカニカルデザインを大河原邦男とオリジナルスタッフを再結集。U.C.0123とはるか未来に時代設定をとり、作品世界の刷新を試みたものだ。富野監督が続いて担当した1993年のTVシリーズ『機動戦士Vガンダム』では、U.C.0153とさらに時代を進ませて主人公も12歳と年齢設定を低くして「子ども向けロボットアニメ」への回帰を目ざした。富野監督による「宇宙世紀シリーズ」は、時代的にも作品的にも現在のところ『V』が最先端である。
アナザーガンダムの作品群
『Vガンダム』に続く1994年のTVシリーズ『機動武闘伝Gガンダム』『ジャイアント・ロボ THE ANIMATION』で知られる今川泰宏監督の作品。これと1995年『新機動戦記ガンダムW』と1996年『機動新世紀ガンダムX』は、富野監督以外で宇宙世紀を舞台としていないことから「アナザーガンダム」と呼ばれている。特徴としては「複数主人公が複数のガンダムに乗る」「それぞれ独自の世界観と年号をもつ」などが挙げられる。このうち『ガンダムW』は女性ファンの絶大な支持を受け、続編『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』がOVAで製作されている(後に劇場映画化)。

驚くべき総括作品『∀ガンダム』
1999年の『∀ガンダム』は、富野由悠季監督がひさびさに手がけるガンダムのTVシリーズ。ここで描かれる正暦の世界とは、まるで20世紀初頭のアメリカのようにも見えるが、実は過去の「すべてのガンダム」を宇宙世紀、アナザー問わず包括し、数万年以上もはるかな未来に時代を設定したものである。忌まわしい戦争の記憶は「黒歴史」として葬り去られ、モビルスーツは地面に埋めて破棄されたため出土品として出現する。アルファベットのAを天地逆さに置いた「∀(ターンエー)」という記号には、「すべてを含み、最初のAに戻る」という願いがこめられている。ガンダムシリーズを総括し、リセットする作品が『∀ガンダム』なのだ。
21世紀のファーストガンダム、『SEED』
2002年、『新世紀GPX サイバーフォーミュラ』で知られる福田己津央監督のTVシリーズ『機動戦士ガンダムSEED』がスタートする。これはコズミック・イラ(C.E./Cosmic Era)と呼ばれる新たな年号と世界観をもち、「21世紀のファーストガンダムを目ざす」という合言葉で製作された。遺伝子操作という最先端の科学的な話題を盛り込み、9.11テロで幕を開けた21世紀にふさわしいシビアな戦争ドラマを展開し、新たに若いファン層を開拓した。2004年には続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が開始し、これも大ヒット。以後、「コズミック・イラ(C.E.)シリーズ」が定着し、さまざまな媒体で『機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER- 』などの外伝が展開している。「コズミック・イラ シリーズ」は現在進行形で拡大中だ。
フル3D-CGで描かれる『MS IGLOO』とは?
2004年からスタートしたOVA『MS IGLOO(イグルー)』。イグルーとは武器庫の意味。一年戦争の歴史の影で活躍した兵器たちにスポットを。人物もメカもすべて3D-CGで描かれ、戦場のリアル感を増強している。
初めて西暦を舞台とした『00』
2007年のTVシリーズ『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』(水島精二監督)は、国家間の紛争をリアルに描くため西暦2307年と舞台を設定。2008年には4年後の世界を描くセカンドシーズンも放映され、大ヒット作に。2010年に劇場映画が公開された。
『ガンダム00』劇場版では宇宙生命体と初接触!
ファースト以来、ガンダムシリーズでは「人と人の抗争と相互理解」をリアルに描いてきた。そのため宇宙生命体など飛躍のある設定は使われなかったが、そこに挑戦したのが『劇場版 機動戦士ガンダム00』である。TVシリーズから提示されていた「来るべき対話」――それは外宇宙から飛来した金属生命体「ELS」との全地球規模の抗争を前にして、真のイノベイター刹那・F・セイエイが選択する行動につながっていく!
『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』とは?
『亡国のイージス』などベストセラー作家・福井晴敏が小説で描いたガンダム作品、『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』『逆襲のシャア』より3年後のU.C.0096。地球圏の最高機密「ラプラスの箱」をめぐって大事件が発生する。2010年2月よりアニメ化スタート。
『機動戦士ガンダム SEED HDリマスター』とは?
2002年の『機動戦士ガンダムSEED』は当時のTV受像器に合わせてアスペクト比4:3、SD画質で制作されていた。同作10周年記念の2012年、高画質TV受像器で楽しめるよう16:9、HD画質にリマスターし、一部新作画を加えた作品である。物語と内容は同一だが、見え方が違うことで新発見があるに違いない。続編「SEED DESTINY」もHDリマスター化が進行中である。
親子三世代を描く『機動戦士ガンダムAGE』
「三つの運命が 歴史になる――」というキャッチコピーで始まった本作は、あらためて児童層にまで視聴ターゲットを拡大。全体を第1部「フリット編」、第2部「アセム編」、第3部「キオ編」、第4部「三世代編」と全4部に分け、主人公を時間の流れとともに成長させて親・子・孫と三世代・百年にわたる長大な物語をつむぎ出した。ストーリー・シリーズ構成として『イナズマイレブン』や『ダンボール戦機』などゲーム・アニメのヒット作をもつレベルファイブの日野晃博が参加している。

まとめ
ガンダムシリーズは、おおむね以下の8つに分類される。
(1)ファーストガンダム
(2)一年戦争の続編(Z、ZZ、逆シャア)
(3)一年戦争の外伝(0080、0083、第08MS小隊、MS IGLOO)
(4)宇宙世紀シリーズ(F91、V)
(5)アナザーガンダム(G、W、X)
(6)∀ガンダム
(7)コズミック・イラ シリーズ(SEED、SEED DESTINY、STARGAZER)
(8)00(ダブルオー)シリーズ(00 1st, 00 2nd)
それぞれ作品の関連性やシリーズの独自性に注目してみることで、ガンダムシリーズの楽しみ方の幅がよりいっそう拡大することを願っている。
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