2009年12月10日時点の情報です。

TVシリーズ 第1期「ひぐらしのなく頃に」

TVシリーズ 第2期「ひぐらしのなく頃に解」


OVAシリーズ「ひぐらしのなく頃に礼」


- 2002年夏、「コミックマーケット」竜騎士07という作家によって1本の同人PCゲームがリリースされた。それが『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』である。美少女ゲームのようにほのぼのした世界を入り口としながら、一転して猟奇殺人の世界が展開する。このギャップの感覚が驚きだった。本作は通常のノベルゲームと違って選択肢が存在せず、ひたすら文字と音で恐怖を体験する。しかも、本作がブレイクするのは続編リリースが重なってからだった。新作がリリースされるたびに前の謎に関する恐ろしい真相が明らかになるが、かえって謎が深まる面もある。病みつきになったファンはネットで全貌の推理の意見交換を始めるが、それは「正解率1%」と言われるほどの難易度であった……。

- アニメ版は、この複雑なエッセンスをそのままに映像ドラマとして再構成している。第1シーズン全26話は原作の発表順に「鬼隠し編(全4話)」「綿流し編(全4話)」「祟殺し編(全5話)」「暇潰し編(全2話)」「目明し編(全6話)」「罪滅し編(全5話)」の6編を取りあげている。このうち最初の4つは「出題編」と呼ばれ、雛見沢連続怪死事件が描かれている。ひとつの編が終わると、同じ設定・同じ季節から物語が再開するため、前の編で死んだ人間も最初から再登場し、微妙に違う物語が始まる。それはゲーム的なリセット現象? それとも……? この構成自体が「謎」なのだ。

- 「目明し編」以後の原作は『ひぐらしのなく頃に 解』となり、いわゆる「解決編」である。たとえば「目明し編」では「綿流し編」で起きた事件を登場人物の視点を変えて語り直されるのだが……。「解決編」とはいえ、推理小説のように探偵が起きた事件を分かりやすく解説したりはしない。重要なのは、あちこちに散りばめられた断片的な情報。そこから全体像を想像するというアプローチで観てほしい。微妙な感情のすれ違いで、起きる出来事や殺される人間も変わっていく。しかし、登場人物たちの背負った宿命や性格、発生する感情は一貫している。巧妙なトリックによってすり替えられ、隠蔽された「本当の気持ち」。それを想像しながら感情移入したとき、あなたは人の心に潜む「真の恐怖」を、感動とともに体感するはずだ。
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