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1982年10月にスタートしたTVシリーズ(全36話)。時代はガンプラ(ガンダムプラモデル)の全盛期。多彩なリアル系メカは、続々と模型化され、日曜の14時という変則的な時間枠にも関わらず大きな話題を集めた。リアルロボ路線を定着させるきっかけにもなっている。中でも河森正治がデザインした可変戦闘機バルキリーは、現用戦闘機に近いフォルムをもつメカがロボットへと変形を行う玩具化により大ヒット商品に。以後「マクロスシリーズと言えばバルキリー」と、代名詞的存在にまで発展していった。
物語は2009年、南アタリア島から始まる。宇宙から飛来した謎の巨大戦艦は地球統合軍の手で修復され、「マクロス」と名付けられた。まさに進宙式の日を迎えようとしていたその時――地球に接近するゼントラーディ軍の宇宙艦隊を自動的に察知したマクロスは、地球人の制御の手を離れて自動的に主砲を放ってしまった。マクロスの本来の所有者が仕掛けたトラップであった。この攻撃によって地球は巨人族ゼントラーディ軍との星間戦争へと巻き込まれていく……。
こうした大状況と平行して描かれるのは、若者たちの恋愛模様である。主人公・一条輝は壮絶な戦闘の中で偶然にも可変戦闘機バルキリーに乗り込み、アイドルを目指す少女リン・ミンメイと出会う。そして本格的な歌手デビューを果たしたミンメイにあこがれつつ、軍に入ってバルキリーのパイロットとなる。一方でケンカ相手の上官・早瀬未沙のことも強く意識するようになり、三角関係が形成されていく……。 |
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壮大な宇宙戦争とアイドル美少女の歌が結びつく驚き! |
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SF的な星間戦争の設定と男女の三角関係は、一見何の関係もないように思える。ところが『マクロスシリーズ』の中では、これが「ラブソング」を媒介として強く結びつくのだ。そればかりか、やがては宇宙戦争の行く末を左右するような大きな衝撃を巻き起こすようになっていく。
クローン生殖によって作られた兵士である巨人族たちにとって、「男女の愛」やそれを表現する「歌」は禁じられた「文化」であった。果てしなく続いてきた戦争に影響する危険なものとして排除し、地球を壊滅させようとする巨人族の幹部と、歌に魅せられた巨人たち。これが入り乱れて最終決戦となるのが、事実上のクライマックス、第27話「愛は流れる」だ。リン・ミンメイの歌が大戦争の行く末を左右しつつ、三角関係にも決着をつけるという前人未踏の物語展開の驚きと衝撃が、以後シリーズの方向性を決めたと言って良いだろう。 |
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