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『マクロスシリーズ』10周年を記念して1992年に発売された全6話のOVA。設定的には劇場版の後日談的なものを採用し、はるかな未来を舞台としている。
――かつて地球を救った宇宙戦檻マクロスも朽ちはて、ゼントラーディ人たちもマイクローン化によって人類と融和し、平和に暮らしている未来。TVレポーターの神崎ヒビキは、統合軍が太陽系に侵攻してきた艦隊の迎撃を民間用バルキリーで取材することに。だが、歌を武器に使うミンメイ・アタックは敵に完全に通用しなかった。ヒビキは大破した敵戦艦の中で美しいマイクローンの少女イシュタルと出会うのだが……。それは新たな異星人マルドゥーク軍の来襲を告げるものでもあった。
キャラクターデザインは美樹本晴彦。メカデザインは藤田一巳と大畑晃一。オープニングアニメは大張正己と、メカ描写は印象を大きく変えている。民間人の青年を主人公にしてその成長を描きつつ、物語展開は「歌と恋愛とバルキリー」というマクロスの基本に忠実。地球の歌と文化に興味を示す少女イシュタルの美しさや、金子美香の主題歌「2億年前のように静かだね」の印象的なメロディなど、みどころ満載のシリーズである。 |
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総監督:河森正治、監督:渡辺信一郎、音楽:菅野よう子、脚本:信本敬子と、当時気鋭のトップクリエイターを集めて作った超絶クオリティOVA。
――西暦2040年、移民惑星エデンではバルキリー試作機の競合テストが行われていた。激しく性能を競い合うテストパイロット、イサムとガルド。彼らはかつて親友同士であったが、今は敵だ。そして敵対のきっかけになった女性ミュンもバーチャルアイドル《シャロン》の公演にエデンを訪れていた。運命の再会は驚愕の大戦闘へと発展していく……。
後の『カウボーイビバップ』の源流ともなった作品。みどころは、ダイナミックな視点変化をともなうCGと板野一郎の作画による空中戦、森本晃司作画のコンサートシーンなど各種取り混ぜた幻惑感あふれる先端の映像感覚だ。終盤近く、2機のバルキリーが変形とミサイル射出を繰り返しながら繰り広げる空中戦の迫力は、メカ戦闘の歴史に新たな1ページを加えた。90年代アニメを語るときには欠かせない必見の作品だ。
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OVA版『マクロスプラス』を再構成し、約20分の新作を追加した劇場公開バージョン。発端の第1話に相当するシーンを大胆にカットし、2人のテストパイロットが1人の女性をめぐって展開する三角関係に物語の軸を絞り、「歌と恋と可変戦闘機」というマクロスシリーズ共通の3大テーマが明瞭になった。
クライマックスシーンへ一気になだれ込む怒濤のごとき流れは、まさに劇場版。大幅にボリュームアップされた板野一郎の作画による空中戦は、すべてを吹き飛ばすカタルシスに充ちている。圧巻の超絶クオリティで描かれるメカ描写に戦慄してほしい。
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21世紀、アニメのフルデジタル時代に対応した新世紀マクロス。シリーズの出発点となるプロトカルチャー遺跡をめぐり、戦乱が巻き起こる。
――西暦1999年に異星人の宇宙戦艦が地球へ落下、それを機に勃発した地球統合戦争も8年目を迎えていた。ベテランが失われ、10代の少年が戦場へ出る状況下で、南海の孤島マヤン島へ漂着した統合軍パイロット・シンは神秘的な少女サラと出会う。だが、その島には戦局を一変させるような秘密が眠り、両陣営はそれを狙って争奪戦を展開しようと接近しつつあった……。
戦闘機がマッハの速度で飛行、ミサイルが糸のように噴煙を引きながら複雑な軌道を描いて飛ぶ「板野サーカス」というテクニックをデジタル映像に置き換えた作品。板野一郎自身が「特技監督」を名乗り、フルCGによるドッグファイトを実現した。第1話冒頭から、激しい没入感のある高速戦闘映像が炸裂して、思わず呆然とする。華麗に視点が移動するそのアクション感覚は一段とグレードアップ。一転して南海の自然風景へと変わる感覚は、河森監督作品ならではのカタルシスを招く。激しい戦闘、美しさと神秘のバランス感が貴重な作品だ。後のバルキリーにつながる、試作機時代の可変戦闘機描写も見逃せない。
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