超星神シリーズ

UPDATE:2014.5.30

超星神シリーズ

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 2003年から2年9か月、3つの特撮TVドラマシリーズが放送された。
 12人の星座の戦士が超星神と呼ばれる巨大ロボットに搭乗し、宇宙連合の脅威から地球を守る『超星神グランセイザー』。
「勇」「智」「仁」3つの力を秘めた3人のヒーローが、450年の封印から目覚めんとする侵略者カイザーハデスと戦う『幻星神ジャスティライザー』。そして宇宙海賊デスカルに支配された未来の地球を救うため、12個のコスモカプセル争奪戦が展開する『超星艦隊セイザーX』である。シリーズの特徴は、特殊な戦闘用スーツを「装着」して戦う等身大ヒーローのアクションに加えて、巨大な敵怪獣との巨大ロボット戦が展開することだ。
 シリーズ1作目は12人という大所帯のヒーローチームが熱い戦いを繰り広げた『超星神グランセイザー』。メイン監督は『ウルトラマンティガ』など平成ウルトラシリーズの村石宏實。出演陣は、赤星昇一郎を筆頭に、瀬川亮、芹沢秀明、高原知秀、正木蒼二などがヒーローを演じた。また、グラビアアイドル磯山さやかもセイザーヴィジュエルとして出演している。
 ヒーローグループを3人に絞り込み、ぐっと凝縮したドラマを展開したのは『幻星神ジャスティライザー』。メイン監督は平成ウルトラシリーズを手掛け、現在はインドネシアで「ガルーダの戦士ビマ」のメガホンを執る石井てるよし。今やTVドラマ、映画に数多く出演する浪岡一喜が、デモンナイトとして18話から登場するのも見逃せない。
 シリーズの最後を飾った『超星艦隊セイザーX』は、地球の未来をかけた宇宙海賊との戦いが展開する。巨大ロボットがそれぞれのヒーローが搭乗する宇宙戦艦から発進するのがユニークだ。宇宙スケールの戦いと茶の間で繰り広げられるドラマをバランスよく描いた。これら3つのシリーズを通して特技監督を務めたのは、「平成ゴジラ」シリーズ、『ガンヘッド』など斬新な映像構成で日本映画界に新風を吹き込んだ川北紘一。東宝特撮の伝統ともいえるミニチュアセットと、当時の先端をゆくデジタル合成を組み合わせ、TV画面に収まらない迫力の特撮映像を見せてくれた。

【あらすじと解説】
 バイク便ライダー・弓道天馬は、超古代文明の遺跡の発掘現場に依頼された荷物を届けに行った。そこで天馬は、黒服の侵入者が突風を巻き起こし警備員たちを吹き飛ばすのを目撃した。すると、天馬の手の甲に射手座の紋章が光となって浮かび上がった。それを見た黒服の男は天馬を気絶させ、アジトに運んだ。目を覚ました天馬は、自分が超古代の戦士の遺伝子を持つ炎のトライブグランセイザー、セイザータリアスであることを知らされた。黒服の男は伝通院洸。風のトライブのグランセイザー、セイザーレムルズだった。洸は女科学者・カリンの指示の元12人のグランセイザーを覚醒させようとしていた…。
 炎、風、大地、水。4つのトライブのグランセイザーが互いに反目しながらも、大きな敵の存在に気づき、力を合わせて地球の危機に立ち向かってゆく。全51話は4つのブロックに分かれて、第1部では風のトライブが、炎、大地のトライブと壮絶な戦いを展開。第2部では水のトライブの覚醒と、3人のインパクター星人による地球壊滅計画が描かれる。第3部では、地球を狙う宇宙連合ウオフ・マナフから送り込まれた、さまざまな超能力を持つ異星人と、グランセイザーたちの戦いが描かれた。そして最終シリーズでは、超古代の人類全滅の衝撃の真相が明らかになり、その鍵を握るセイザーヴィジュエルを差し出さねば、宇宙連合の大船団が総攻撃を始めるという最後通牒がつきつけられる。果たして、人類に未来はあるのか―?熱血&ぶっ飛びのドラマ展開が「想像のナナメ上をゆく」と評されたシリーズだ。
【あらすじと解説】
 時は戦国…。数多の武将たちが天下をめぐり争っていた頃、遥か上空の宇宙空間では、宇宙支配を目論むカイザーハデスと正義の宇宙人・ライザー星人ノルンの艦隊決戦が繰り広げられていた。激戦の末、両者は地球に落下。ハデスはノルンによって封印された。
 450年の時が過ぎた現在…。ハデスの封印が弱まり、ハデス軍は侵攻を再開。ハデスの部下・ドクターゾラが操る巨大怪獣が街を襲った。しかしその時、天空から正体不明の巨大ロボットが飛来し、怪獣の侵攻を阻止するように戦い始めた。ロボットの正体は、ハデス復活に備えてノルンが残した幻星獣ライゼロスだったのだ。そして、ゾラが放った怪人に襲われた高校生・伊達翔太もまた、天空から舞い降りた光に包まれ、ライザーグレンに“装着”。同じく力を得た真田ユカ=ライザーカゲリ、平賀真也=ライザーガントとともに、地球が持つ神秘の力・ジャスティパワーに選ばれた戦士・ジャスティライザーとして悪と戦ってゆく…。
 本作は全51話が3部構成になっており、第1部では、ハデス完全復活の鍵を握るステラプレートをめぐり、ジャスティライザーとゾラの間で激しい攻防戦が展開される。第2部では、ゼネラル・バッカス率いるデストコマンドがジャスティライザーに挑戦。謎に包まれた過去を持つ敵・デモンナイトや、最強の戦士・ライザーシロガネも登場し、ハデスとの決着が描かれる。そして第3部では、ハデスの兄・魔神ダルガ率いるダルガ帝国軍が登場。かつてない規模で侵攻するダルガ帝国軍と迎え撃つジャスティライザー&国防省の総力戦は、現在でも語り草となっている。

【あらすじと解説】
 西暦2005年、地球を急襲・制圧した宇宙海賊デスカルは、各地に眠る12個のコスモカプセルを独占。全てを集めた者の願いを叶えるカプセルの力を利用して地球を闇で包み、闇の侵食を全宇宙規模へと拡大させていった。だが、西暦2500年。宇宙海賊に反旗を翻したシャーク隊長率いるセイザーXは、宇宙海賊による地球制圧を阻止し、歴史を修正するため、若き戦士たちを過去に送り込んだ。
 そして再び、西暦2005年。F1レーサーを目指す青年・安藤拓人は、かつて祖父の宗二郎が予言した宇宙海賊の襲来を目の当たりにしていた。そこに、時間を超えてきたセイザーXが到着。セイザーXの紅一点であるレミーの手ほどきでライオセイザーに装着した拓人は、イーグルセイザー=アド、ビートルセイザー=ケインとともに敵を退け、セイザーXの一員として戦うことを決意するのだった…。
 過去と現在と未来を繋ぐ全38話の物語は3部構成となっており、第1部は宇宙海賊デスカルの3将軍とセイザーXによるコスモカプセル争奪戦を主軸として展開される。第2部では、シャーク隊長が未来から到着。自らシャークセイザーに装着して戦列に加わる。第3部では未来の世界に君臨する宇宙海賊の首領・ネオデスカルが登場。全ての謎を明らかにしながら、感動の結末へと収束していく圧巻の展開から目が離せない。また、もともとの歴史では地球を制圧した張本人であるはずが、一貫して憎めないキャラとして描かれる3将軍の動向は、本作を楽しむうえで決して見落とせないポイントだ。

他獣の空似?
超星神シリーズには、川北紘一特技監督をはじめ、平成ゴジラシリーズの制作に携わったスタッフが多数参加している。
それもあってか、超星神シリーズでは、ゴジラに代表される東宝特撮映画を想起させる怪獣や恐獣がしばしば登場する。『幻星神ジャスティライザー』のブルガリオ(第24・50話)、メガリオン(第47・49話)、『超星艦隊セイザーX』のデスパー(第14・16話)などがそれだ。どの怪獣に、どれほど似ているのか。それは、ぜひ本編を見て確かめていただきたい。
ヒーローのその後
シリーズものを見るとつい気になってしまうのが、前作までの登場人物たちの“その後”。そんなファンの心情を察してか、『幻星神ジャスティライザー』には、前作『超星神グランセイザー』のOB・OGがゲスト出演し、私たちにその後の姿を見せてくれた。
先陣を切ったのは、ファンの間で伝説的な人気を誇った天才外科医・伝通院洸(レムルズ)。ヒーローだった頃と同じ京南大学付属病院の勤務医として、第30話に登場した。第35話には、獅堂未加(ミトラス)が登場。「昔ちょっと正義の味方をやっていた」先輩として、落ち込むユカ(カゲリ)を励ました。トリを務めた松坂直人(タウロン)は、第42・43話の2話にわたって大活躍。道場主となっていた直人は、翔太(グレン)に道を示すだけでなく、生身のままザコールを撃破する実力を見せ付けた。なお、第43話にはタリアスとタウロンも少しだけ登場するので、お見逃しなく。
劇場版もアツい!
超星神シリーズには、1作品だけ劇場版が存在する。それが『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』だ。平成ゴジラシリーズの生みの親である大森一樹監督・川北紘一特技監督が14年ぶりにコンビを組んで送り出したこの作品は、『甲虫王者ムシキング』との併映で2005年12月17日に公開され、興行収入6.4億円を記録した。
本作では、超星神シリーズ3作品・計18人のヒーローが奇跡の共演を果たす。ボスキートやブルガリオ、五式支援騎士ユウヒも登場し、超星神シリーズの集大成と呼ぶにふさわしい豪華絢爛な内容となっている。さらに本作には、国防省が開発した迎撃戦艦として、東宝特撮シリーズの最強艦「轟天」が登場。伊福部昭作曲のオリジナル音楽を鳴り響かせながら、超星神・幻星神・流星神の連合軍に引けを取らない戦いぶりを見せるその勇姿に、胸が熱くなること請け合いだ。

©2003 グランセイザープロジェクト・テレビ東京  ©2004 ジャスティライザープロジェクト・テレビ東京  ©2005 セイザーXプロジェクト・テレビ東京
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