昭和バブル期、好調な経済を背景に日本は科学技術立国と呼ばれ、人々も科学技術の進歩を身近に感じつつ、未来もそれによって幸せに豊かになると信じていた時代。
本作はそんな科学技術万能信仰の時代のドタバタ喜劇であることが、舞台設定、小道具、生活感に如実に出ている。(このドタバタ喜劇は今も面白い。)
21世紀中盤に入りつつある現在、科学技術はより高度になり、人々を豊かにしたが、経済的な長期不況が、人々の生活を抑圧し窮屈なものへと変えた。
鬱屈した人々は、将来に明るい展望をもてない現実を嫌い、剣や魔法の異世界を夢見る。それは異世界信仰って言ってもよい。(それに高度な科学技術は魔法に見えるというしねw。)
こんな雑な考察でも、数十年の文化的嗜好の様変わりは、実に興味深いw。