探し求める母の情報に一喜一憂しつつ、旅が長引くにつれて主人公マルコが自信をなくし暗くなっていく様は生々しいです。また、マルコはけっして良い子なだけではなく短気や思い込みから何度も痛い目に遭う現実的な厳しさもしっかり見せています。世界名作劇場のような作品だと主人公の不幸も作者が恣意的に操作しているところが透けてみえてしまうものですが、その点でこのアニメはリアリスティックです。
だからこそペッピーノ一座をはじめとして道中の人々がマルコを助けるところを見てほっとさせられます。
印象に残ったエピソードは28話のコンチエッタ、40話、44話。そして何度か描写されるマルコの夢。
その後は描かれませんでしたが、ペッピーノ一座の娘たちには幸せになってほしいものです。
また見直したいアニメのひとつ。とても良い作品です。お子さんにもぜひ。