前作で広大な世界を冒険し尽くして食傷気味になってる救世主が、世界の広さに驚き、気持ちを新たに苦難の旅に出るお話。
ヒミコとシバラク先生が相変わらずの調子で絡んでくれるので、それだけでもうお腹いっぱい。
シバラク先生が労れず、戦神丸も踏んだり蹴ったりな立ち位置なのは、後半の衝撃的展開を整合化するための布石だったんだなぁと妙に納得。
あんなにコケにされてたら、いくら鷹揚な先生でも、怨みや復讐心を抱きますよね……。
第32話~第36話は主要キャラの試練として、各自の葛藤を乗り越える様子を描いていて、クラマやシバラク先生の語られなかった過去など、見所です。
ただ、前作のドアクダーに操られてた人達やワタルの協力者や幻神丸などのサブキャラは終止顔を見せず、いろいろな事情があったのだと邪推してしまいますが、そこだけが残念。
ヒミコの父上やアツサム編に出たユーキやドン・ゴロ将軍の絡みや活躍に期待しては駄目。