三雲岳斗氏の作品の多くでは、主人公がその作品世界での特殊な設定・背景を知らずに物語の中心人物としてスタートしていきますけど、これもその一つですね。特に智春はその傾向が顕著。智春が徐々に事実を受け止めつつ歩んでいくのが、原作では読み進めていく読者ととてもうまくリンクしていると思いました。
13話で智春がアスラマキーナの力の根源の事実を知って慟哭したのは実にもっともだと思いますけど、先に知ってたら智春はとっくの昔に死んでたでしょうね、力を行使するのを躊躇して。だからこそ奏は、文字通り自らの存在をかけて智春を守ろうとしてた・・・実に、上手く出来てます、三雲氏の構成は。
原作文庫では描かれてない場面が描写されてたり各キャラやアスラマキーナが超カッコよくなってて最高!など見どころは多いですけど、展開はぶっちゃけめちゃくちゃです(笑)やはり全14巻(本編は13巻ですけど)は多かったかw