DVDで視聴しました。「20世紀前半欧州風」架空世界が舞台です。二大大国の対立が背景にあり、戦争や紛争、テロの臭いが常にする中で複数のロマンスが描かれます。架空世界ではありますが陰謀や利権対立の描写は概ねリアルです。主人公達のロマンスも物語世界の政治状況に大きく影響されます。休戦ないし終戦後の物語であるにもかかわらず、常に戦争について考えさせられます。鍵となるモチーフは「飛行機」です。物語の深刻さは「空を飛ぶ爽快感」によってしばしば救われます。
物語は12話までの前半と13話以降の後半に大きく分かれます。後半は「前半の後日談」的内容で、冒険活劇要素が強くなります。前半の方が完成度が高いと思います。後半も悪くないですが、竜頭蛇尾感があります。
ヒロインはツンデレで水樹奈々さんの声がピタリです。個人的にこういうツンデレヒロインは「ツボ」なので、良かったです。楽しく拝見しました。