アニメ音楽としてはLvの格がちがうような本格的なJAZZをOPやEDにあしらいながら50~60年代アメリカのポップアートを完全に意識した背景描写。少年誌的なキャラデザインでありながら、多層的な暗喩で主題を構成していて、語るのがとても難しい作品だと思います。
製作側の入れ込みと視聴者側の読み取りが合う場合と合わない場合でまったく評価は分かれると思う。
様々な矛盾した想いや夢をどういう道筋で叶えて行くのか、人の数だけ異なった道筋があり、自分自身の道をどう選択して歩いて行くかは本人次第。決まったコースはなく、自分が歩く道がその人の道になる、
自分の選んだ道を焦らず無理せず諦めず、自分なりに一歩一歩歩いていけばいいんだよ、という人生の応援歌。そんなところかな。私はJAZZが好きなので、これほど本格的なJAZZをアニメで聴けたことに一番驚いた。完成度高い、意欲作だと思う。