ストーリーは父親の帰りを待つ一家族の何気ない日常を描いたものですが、主役となる4姉妹のキャラクターの魅力だけでも十分に楽しめる点は、本放送以来に30年ぶりに見返しても変わりありませんでした。なかでも末っ子エイミーの愛らしさは白眉ではないでしょうか。
原作だけではテレビ放送1年分のストーリーとしては不足するため、新聞社の面々やデーヴィットといった登場人物やエピソードが追加されていますが、上手く織り込まれていて大きな違和感を感じません。家族が苦境に立たされるエピソードも当然存在しますが、人為的に苦しめられるような展開が少なく基本はのんびりしているため、ソフトなお話が好きな方には特にお薦めできます。
原作として『若草物語』『続若草物語』と表記されていますが、ほぼ『若草物語』から構成されています。
また、こちらが気に入ったかたは『ナンとジョー先生』も是非ご覧ください。傑作です。