原作が心を持った機械の悲哀と葛藤が題材でありアニメ版のメインテーマでもありますが、72年版特撮ドラマのストーリー要素も含まれておりそちらが好きな方も楽しめると思います。


岡村天斎監督でDarker than black-黒の契約者-が好きな方はこの雰囲気は必ず気にいる筈(特に次回予告)。
続編01は監督が交代しており物語としても単体で楽しめますが、こちらを視聴してからだとより主人公ジローの人間性の変化を奥深く感じられます。

実写とも原作漫画とも違うもうひとつのキカイダー。人間の心を持つことの愛することの哀愁は踏襲しているように感じました。ギターを中心に悲しく美しい音楽。ドラマに引き込ませる声優陣の演技。大人の童話として秀逸だと思います。それとは対比的にアニメならではのダイナミックな戦闘シーンになったこともよかったと思います。サイドカーやハカイダーの銃やバイク（カワサキ）などメカやキャラクターが原作や実写に忠実に再現しているのも嬉しかったです。実写版の変身（チェンジ）が大好きだったです。原作版に合わせたのかも知れませんが、もう少しインパクトが欲しかったです。ダークロボットが全て活躍することがなかったこともあり、もう少し話数も欲しいと思いました。でも全体に見終わった後の余韻はいい感じです。