話の構成は上手く、最後まで引き摺られて視てしまうように出来ています。
しかし結局の処、正直な感想を言うと、凄い肩透かしを喰らった気分です。
それよりも、作品を覆う何とも言えない雰囲気がどうも苦手です。
お陰で他の視聴者の方達が指摘されていらっしゃるような
切なさは全く感じませんでしたし、余韻も残りませんでした。
比べて言い表せば、例えば
”縁の空”:切ないくらい官能的(これは凄かった!)
”SchoolDays”:驚愕する程の淫靡(しんどくなります。怒りさえ憶えました。)
そして
本作品:そこかしこに漂う微妙な淫猥さ(あからさまな描写こそ余りないのですが)
になるのでしょうか。
私だけかな?そのように感じるのは。
もしかしたら、それこそが鏡に映したくもない「人々の醜悪さ」、ということなのかしら?
そうそう失念してました。
酷さ加減では、 臨 > 伊藤誠 かもしれないと思いました。