原作がどうだとか、東映特撮版がどうだとか、
そういう先入観は抜きに視てみようと思い立ったものの…
これは駄目だ。
絵柄が古臭い…多分発表当時の感覚で見ても尚古臭い。
古臭いだけでなく、魅力がないのが致命的だ。
バロムワンのデザインにしてもそう。
おそらく1990年代のバットマンのデザインに影響を受けたであろう一色構成で凹凸のあるスーツイメージ。
しかしアニメは元々凹凸を色で表現するので無意味だ。しかも中途半端。
特撮版のシルバー/ブラックのメリハリ効いたツートンカラーでよかったのではないのか。
それよりも悲惨なのは演出だ。
殴っても砕けぬ敵、次のカットでは内部コアを握りつぶす。
画面ですでに登場しているバンドマンをさも今から登場しますのように喋る司会。
絵コンテ通りに作ってないか、或いは絵コンテが駄目かのいずれかだ。
さすがにアニメとして欠陥を抱えた作品を評価はできない。