第一話。たかが数光年でコレだ。ビヤーキー使えばすぐそこなのに。
第二話。独りで生きていたつもりか地球人。今も他の生物と共存しているのに。今更なにを。
・・・いつか。このアニメが笑い話で終わるその日をまっている。
　「そんなの常識じゃないか！なにを今更。HAHAHA!」とか、「ダチが熱上げている相手。俺のバーちゃん・・・。」（第一話編）
「今、旧人類と抗争中。まだ解んないかな？自分を変える方がはやいってのに。」（第二話編）
　
　・・・人類があと百年もてばの話。まあ、人類はしぶといから、本当になんとかしちゃうかもね。

　全体的に良くできた作品だと思います。かつての夫婦・・１０数年の年月を経て老いた夫と二年しか年をとっていない若いままの妻・・のメンタル的な部分が良く表現されていました。ＣＧキャラの表情・・特に目の動きが良いです。全体が丁寧に作られて、物語に自然な流れがあり、とても好感が持てます。
　ただ、残念だったのは、本作はＣＧを使って近未来のリアリティを表現する作品であるのに、衛星軌道上の物理法則を無視した、従来のＳＦ作品の設定をそのまま踏襲した点です。
　具体的には、衛星軌道上のステーションから直接月に向かってコンテナを撃ち出してる所とか、外宇宙からの宇宙船が直接ステーションにランデブーする際の宇宙船の動きとか、推力噴射の方向とかです。最近では、こういった宇宙の法則が意外と周知されていますし、リアリティを売りにする作品にあって、物理法則の嘘は意外と興醒めするものです。