崩壊寸前の家族4人が防衛チームに変身し、エイリアンから地球を守るというお話。
クレヨンし○ちゃんをもっと過激でシニカルにしたような作風で下ネタ率かなり高め。
小学生の主人公視点のため基本はコメディタッチであり、特に戦闘パートはギャグテイストだが、
対照的に家族に関する描写は極めてリアルかつシリアスだ。
第1話から既に離婚届の話が出るまで家族仲は冷え切っており、親子ともに性格に難を抱えた家族の面々は喧嘩ばかりでチームとしては落第に近い。
結局最後まで家庭不和は明確な解決を迎えないまま、物語はあっけなく終結する。
続編が企画されていたらしく、河森氏はそこで最終的な答えを出すつもりだったのかもしれない。
ギャグとバイオレンスと現代社会の歪を感じさせる昭和と平成の狭間にあるような作品だった。