原作連載は30年近く前になりますね。これの10年前に萩尾望都の「11人いる」、竹宮惠子の「地球へ」。そのあとに萩尾望都の「スターレッド」、そして同じく竹宮惠子の「アンドロメダストーリー」(これらの10年以上前に光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」)です。日本少女マンガ界に突然輝きだした二つの巨星。他国のSFや他作品の中には見られない独特のテースト。耽美でロマンチック。クールで情熱的。日本固有のものでした。ホンサクはこれらの影響を受けた最後の大作です。舞台設定としてはスケールダウンしていますが、等身大の少年少女に萩尾・竹宮のテーストを加え、身近に感じさせた初めての試みです。アニメ化のほうも当時のクオリティとしてはかなり高い。ネームと言うか台詞の進行凄いですね。ラストまで至らず残念ですが、本編最後まで知ると、もっと感動しますよ。出し惜しみ無い本物が溢れていました。先ほどあげた原作含めてお勧めです。