怖くは無いですね。というかスリルの方ですかね。気色の悪いものを想像していたんですが、そうじゃなくてハラハラドキドキの夢中になって引き込まれる、ストーリー重視の作品でした。これはジュビナイル小説とかで出会うような名作ですね。先が気になって一気に見てしまいました。しかも完璧なボーイミーツガール。ラストも盛り上がりますし、ハッピーエンドです。こういうイイ話なのに前半は演出で怖がらせるんですから、スタッフも意地悪ですよ。まあ途中から「ひぐらしの解」だと分かるんですが、”ひぐらし”にくらべると謎が緻密ですし、最後まで答えが分からず、見終わった後は清々しくて切ない雰囲気になります。不思議と郷愁にかられ、少年時代だけに体験できる淡い恋心、異性に対する憧れというのを思い出させますね。というわけでこれは見ないと損をしますよ。見る人を大事にして幸せな気分にさせてくれる、本物のプロが作る安心のお勧め作品です。