ああ!わからん!
多分、それでいいのである。誰もわかりはしないのだ。
前作のピングドラムと同様、寓話性が強い。ただ、「透明な嵐=排除」であるそうな。
前作同様フォルマリズム的な「異化」、象徴的な出来事を「前景化」し具体的なものを「後景化」してる。
前作は「何者にもなれない者」、ある心理学者のいう「永遠の少年」。ある宗教団体が引き起こした事件をもじって(エヴァ同様)大人になれない者の「罪と罰」だった。(と、勝手に解釈した)
#1の「断絶の壁」はポーの『赤死病の仮面』を妄想したりした。病が蔓延する中、城に閉じこもった人々が饗宴にふける中、赤い死が仮面をつけて城内にまぎれむ。というお話である。
寓話性と異化は受け手に膨大な無規定箇所を与え。様々な解釈の余地を与える。「さあ、お好きに解釈なさい。色々な見方が出来ますよ。物語は一つではないですよ。」という風に。
これも、「赤と白」のお話?