主人公の阿良々木が何でできているか、答えは「愚か」でできていた。
そういう物語でしたね。
確かにあそこまで情報を提示されても真相の触りも掴めないとは常人以上の愚か者でしょう。
しかし、愚かだからこそ、これまでの物語で怪異と対峙してこれたともいえます。
いくら可愛い女の子とはいえ、他人のためにあそこまで命を張れる人間はいない・・・確かにいませんでした。
彼は愚かだから毎回、死をも伴う状況の深刻さが全く理解できず、結果、満員電車で年寄りに席を譲るのと同じ感覚で事に及び、結果、毎回死に掛けていたという事ですね。
助けてもらった女の子にとっては阿良々木が死ぬほど自分を愛しているように見えてしまったのでしょうが、本人にとっては落ちた消しゴムを拾ってあげた程度の事だったのでしょう・・・それが勘違いを生み「なでこメデューサ」のような悲劇に繋がっていくと