着地点を失った原作の攻殻に比べて、まとまりのある作品になっています。
序盤はだらだらしていてあんまり面白くありませんが、少しづつ本領発揮といったところでしょうか。
二人の主人公の絵がやたらと丁寧で、最後まで崩れず、こんなアニメ作りを続けてほしいと思いました。
しかしながら、中身は攻殻とアップルシードを合わせて娯楽作品として成立させており、美少女絵図に抵抗のない攻殻好きな大人（おっさん）向けの作品となっており、今となってはニッチな分野であると思うのです。
攻殻シリーズの映画ネタや、士郎正宗のアニメ化した作品への皮肉など、なかなか際どい作品でもあります。
田中敦子さんや阪脩さんの出演なども楽しませてくれるところです。
でも根底には、アップルシードの作品テーマが流れています。
真剣に見ると、面白いですよ。士郎正宗ファンならぜひ。

ユルい雰囲気とは裏腹に、設定やプロットは正に士郎正宗の世界。
この島ってもしかして?とかナイフの刻印の意味するところは?等、具体的に語られない部分もあってその点に関しては何気に他の作品にどれだけ触れてるかが試される作品。
ある意味攻殻よりもアップルシード、神山攻殻ではなく原作ファンに向く作品です。

ネネ・クラりんの百合ビジュアルで避けては勿体ないですよ。

アップルシードで人気の「士郎正宗」氏と「エクセルサーガ」で有名な「六道神士」がタッグを組んだ作品。元々御蔵入りになりかけた士郎先生のマンガ原作をアニメ化したもの。難しい用語が飛び交いますが、特に気にすることもなく、なんとなく見入ってしまうという感じのアニメです。この感じは世界観設定の説明や中二病から入るうざったい最近の作品とは違いますね。良い意味で90年代初期の頃の懐かしい感じです。百合要素が多めで話がなんとなくしか理解できなくても、面白いです。攻殻機動隊のパロなども多いらしいので、そちらのファンも全然知らない人（特に俺）もぜひ見て欲しい作品です。