最初、カンブリア紀の多様な生物を紹介する、といいつつ、話が進むほど生物のもつ優れた特徴を模倣する(バイオミメティクス)技術の紹介に軸を移している印象。カンブリア紀についてわかっていることが少ないからかも。第二期は古生代。「ワンダフルライフ」や「生命はなぜ誕生したのか」などの本を楽しめた人には、ご褒美の映像。
さて、いかにも教育テレビのアニメという作りはいいとして、人物造形が少々雑なのは減点。人類が宇宙に移住してずいぶん経つと言っておきながら、描かれている「よい子」は、今の視点でも古風なステレオタイプに過ぎる。教育テレビのアニメこそ、手を抜かずに作ってほしいもの。