青年漫画が原作の本作は、中学生でプロ棋士になった桐山が、将棋界という人生を賭けた世界で、悩み苦しみながら近所に住む三姉妹や学校の先生に助けられながら成長していく、見ているだけでアニメの演出も相まって苦しくなるいい作品です。
原作は既読ですが、アニメ版はキャラクターの原作の癖がなくなっていて少し寂しいですが、とても見やすくなっていて声優の声がついたことで魅力が増していました。またやはり新房監督の画の作り方はとても抽象的なんですが、それでいてとても分かりやすくてとても良いです。
ただ確か原作もそうだったように思いますが、時系列があやふやな部分があって、なんだか混乱してしまう所がありました。ただ私の理解不足だからかもしれませんが……。
将棋という子供から老人まで出来る勝負で、引退するまで戦い続けなければいけないのは弱肉強食を体現してるようで、とても残酷で美しい世界だと改めて思いました。