ファンタジーで描かれるふしぎなものには、なんらかのメッセージ性が込められており、心理学や哲学から検証できるものが多いのですが、この作品はそれらが希薄であるように感じます。
歯から死んだ人間が蘇る。ユニークですがピンと来ません。
で、これはなんのメタファーなのか気になって調べてみましたが…元型はありました。
「歯の生えた膣」
作者がこのモチーフを理解して作っているとしたら、もう少しシャープな方向になっていると思うんです。
歯に着目していますが、もっと龍の肚のなかに焦点を当てるべきでした。
このアニメは非常にユニークですが、作者が今作のメタファーを完璧に理解した上で作られたわけではないと思います。
ファンタジーにうるさいひともいると思うんで☆をひとつ減らしておきます。
しかしながら、映像面では文句なしにたのしめたので、むずかしいことを考えなければすげぇアニメだと思います。\(^o^)/