いや〜、とにかく後半10話の盛り上がりが凄い。…本作は「若い能力者が集められた街」「能力者同士の衝突」「管理組織の陰謀」などの点で、一見すると「とあるシリーズ」に似ています。しかし「とある」シリーズでは能力者同士の「力のぶつかり合い」がメインなのに対して、本作では「知力の争い」がメインです。能力者同士の争いの「鍵」は「力」ではなく「論理」や「戦略・戦術」です。突飛な能力を持つ能力者が多く登場しますが、結局は相手の裏をかく戦略、障害を回避する戦術が勝利の鍵です。物語の展開について行けなくて、前の回を見直すことがしばしばでした。前半は「なんだか作画がチープだなぁ」と思ってましたが、後半の盛り上がりはそれを打ち消して余りあります。場面は静かですが、底に流れる感情は熱いです。推理ものではありませんが推理ものが好きな人、あるいは論理や議論が好きな人は気に入るのではないかと思います。お勧めします。