世間には広げた風呂敷は全部たたまないとダメという人も居ますが、個人的には大きく広げて必要な分だけたたむのはひとつの手法だと思うのです。この作品の場合は必要な分だけ広げてきっちりたたみきったという感じ。それぞれのキャラが抱える問題に対して最終回にきっちり回答が示されます。なので見終わった後の気持ちがとても清々しいです。痛いタイトルの理由も、主人公が妹にこだわる理由もわかります。ただ二期への布石として弟君の問題が提示されるのが、一期単体で見た場合に蛇足に感じる。これは無かった方が良かったんじゃないかなと。ともかく見終わった後、気持ちよく気分良くホッとする温かい作品。赤裸々に描かれた?ラノベ作家の裏事情も興味深いです。アニメスタッフは間違ってもこの原作を糞アニメには出来なかっただろうなあ。