この作品、すごく面白くて私は好きですが、作品の見方に関してかなり視聴者に甘えた作品だと思います。「いろいろ悔いのある青春を、一年限定だけどもう一度過ごせたら」ということを描くために、若返りの薬とかReLIFE研究所という謎の組織とか、沢山設定を繰り出します。ところが、異世界転生などと異なり、主人公達の生活が通常の現代の世界内でおこなわれているため、設定の不完全性や矛盾が次から次へと出てくるわけですよ。この作品を楽しむためには、そういったつっこみどころを一切大目に見ることが要求されるのです。
これはある意味で視聴者に対する制作者側の甘えだと思うのですが、私はこの手の甘えは条件付きで許容されると思うんです。その条件とは「なりふりかまわずに」伝えたい強いメッセージ性があるということ。
その点、この作品に込められた原作者の想いはかなり強いので、期待してご視聴くだされ。