生まれた時から多種多様な物語に曝されて来た子供から、
昔からの鬼太郎の馴染みのお年寄りまで、
全ての層を満足させるのは、それはそれは大変なことだと思います。

原作者の意図から逸脱して、一人歩きをし始める。。。

この様な作品の宿命とも言えましょう。

水木さんが喝采してくれていれば僥倖。
激怒されていれば、それはそれで良し。

私は、
ヒロインの活躍ぶり、ぬらりひょんの暗躍ぶり、
満足でした。

人間と妖怪が手を取り合う為に共通の敵を作り出すってのは水木先生の理想とは違う気がする。結局戦争は終わらない。

これは子供よりも大人へ向けた鬼太郎だと思う。作風からして深夜に放送してもおかしくなかった。これを朝に放送しようとかよく無理を通したものだ。

大人が見てもなかなか楽しめますb

第6作は水木しげる没後の作品になるが、志向が大幅に変わったことがわかります。猫娘、アニエス、アデルを見てもかなりの美女で、水木固有のおどろおどろしさが全くない。
水木が生きていたら、このような描写は許さなかったと思う。犬山まなが深く関わることもあり、単なるマスコットガールにはなっていない。鬼太郎の人間と妖怪に対する思いも明確になっているし、ねずみ男の人間臭さも更に強調されていて、見ごたえもありました。既に最終章である強敵、ぬらりひょんとの放映も始まっているが、楽しみです。