この時代、女性がこの種の仕事に就くのは非常に困難だったと思いますが、その状況を跳ね除けて人生を切り拓いていくアルテちゃんに感動しました。あんまり悪い人はいなくて大きな事件も起こらず、少しのハラハラドキドキで安心して見ていられるのが良かったでした。

そういや、仕事中もロングスカートでしたけど、城中で肖像画を描くときはともかく、現場仕事などではもう少し動きやすい服装の方が良かったのではと、余計なことを思ってしまいました。

フランダースの犬とか、アルプスの少女ハイジとか、家なき子とか、その空気に近いモノを感じて、楽しく全話を一気見してしまいました。しかしながら１２話じゃ短いな～と感じましたね。
いじめ・理不尽な試練パートも、それを乗り越えるカタルシスパートも、あと、恋愛パートも、１２話じゃ全然足りないっす(笑)

少女漫画は防衛線、二人の絆をこれでもかと横恋慕してくる輩をかいくぐっていく様に楽しみを見出すのですが、「横恋慕役の」登場人物がそろっていたので、期待した半面、なんかあっさりエピソードが終わってしまって、残念でした。

そもそも、少女漫画なのか？わかりませんが、対象が若年層向けのアニメに感じました。
そうはいっても、昭和の頃の世界名作劇場を思わせるような、
懐かしい空気感は大好きです。
久々に、よい作品をみたなた～と概ね満足しています。

でも恋愛パートはもっと深堀してほしかったなぁ～

↑ エンリコ・クローチェさん、これで合ってますでしょうか？

大きな波乱も悪人の登場も無く、比較的平穏に物語は進んでいきます。
人によっては、物足りない内容かも知れません。

それでも、主人公が常に前向きに進んで往く様、
周囲がそれに感化されて行く様、
観て居て気持ちが明るくなる、とても良い小品。

いや、小品と言えど、
時代考証に、”花の都”と”水の都”の描き分けに、
そして何と言っても、
ちゅーりっぷ さん の制作協力を得ての
物語を彩る沢山の絵画と、綺麗で精緻な背景。
なかなかの大作です。

私はこの様な作品、大好きです。