頭の中でイメージアップしていることを、言葉に表現して、人に伝えることは難しい。映像に表現しても、頭の中でイメージしていることを、人に伝えることは難しい。この作品の感想は・・・・・・・言葉にするのは難しい。とりあえず拍手（絶賛の表現です）

言わずもがな山田尚子監督の代表作。
あの富野由悠季監督をして「最強」と言わせしめた、日本のアニメーション作品における至高の映像と演出が凝縮された作品です。
ひたすら丹念に思春期の少女たちの情緒を描いた作品ですが、何度も見たいと惹きつける力をもった映像作品だと思います。

響け！ユーフォニアムシリーズのスピンオフですが、キャラデザ等独自性が強い作品です。リズはBDを持っているのですが、見放題なので視聴しました。パソコンの方が再生に手間が掛かりませんし。HD画質ですが、21インチ程度のモニターだと差ほど違いません。

音を楽しむ映画と思いました。別作品では、ほぼ無表情に近い主人公みぞれの表情が沢山表現されていてよかったです。最後の字幕見たとき複雑な気持ちになりました。とても良い作品を残されたと思います。私はこの作品生涯忘れません。有難う御座いました。

久々にアニメを見て良かったと思いました。

本編も良いですが、こちらはまた別物です。
こちらを見ると、本編がかすんでしまうかもしれません。
作画、演出、脚本、すべていい。ノスタルジックな雰囲気がすごくいいです。

そして、女の子の世界を書かせたら、吉田さんは、本当に、さすがだと思います。
適度にハラハラします。しかし、どろどろしない。
それどころか、すがすがしい。
だけど最後までちょっぴり甘ったるい。
このテーストが吉田さんらしいです。
とても嬉しい。

なんというか、男性には理解できない距離感を見事に表現しています。

映画って本当にいいですね。
久々にそう思えるアニメでした。

機械に奏でさせれば、済む事ではないか。

そう考える片方の自分が、この物語を嘲笑い、
それを否定するもう片方の自分が、感動する。

瑕疵の有無、巧みさ拙さ、
その様な物を超えた所に在る何か、を考えさせられる作品。



ああ、漸く、「イノセンス」、
あの作品の題名の意味する処、理解出来た様に思います。