ずっと昔、まだ子供と大人の境界線あたりの年齢を生きていた頃。
傷付くのが怖くて、鍵をかけて自分の殻に閉じ籠っていた。そんな自分だった事を思い出させてくれます。
心の鍵を外して、思いきって外の世界に一歩踏み出した宮村君は、傷ついたり少しだけ何かを失ったりするけれど、堀さんや周りのみんなから沢山のなにかを貰うことができた。なりたい自分に少しだけ近づく事が出来た。そんな宮村くんの成長をお話の軸としていて結構重いのに、魅力的なキャラクター達が交わす洒落た会話や思わず声をたてて笑ってしまうギャグ的展開などがとても楽しいです。一歩踏み出すことができなくて悩んでいる若者にも、踏み出して何かを手に入れた大人にも、どちらにも観て欲しい作品ですね。