絵本のような絵柄ですが、中身は王道のファンタジー。暗くて悲しくて憎しみアリ人の業アリ。ギャップの大きさは魔法少女まどかマギカ並みかそれ以上か。
聴力無し、筋力皆無の主人公ですが、障碍者というだけで憐れむ必要はあるのかと考えてしまう部分があります。もちろん誰もがこのマンガの主人公のようになれるわけはもちろんありませんが、一つの視点として頭の隅に置いておく必要くらいはあると思います。あと、私は憐れむ気持ちも人が持つ感情として自然なものとして否定せずにいるつもりですが。
物語はそれ相応に複雑でしょうが、進むにつれてきちんと解明されていきます。この辺の構成はお見事でしょうか。