何となくヨーロッパなファンタジーが多いが、こちらは何となく中華の後宮風。美しい中華風作画は見るものを引き付ける。自分には目新しいのだろう。主人公のジュセツが術を使うシーンは美しく妥協が無く、力の入れようはヒーローモノやロボット物における必殺技シーン並みの格好良さ。実際ジュセツはヒーローなのだろう。強力な技を使い単独で潜入捜査をし、専用の宮殿は他者を寄り付かせないこともあり秘密基地状態。その格好良さは自身を厳しく律してきたことや、背負う物の重さなどから来ているのだろう。
で、そんな格好良さも物語が進むにつれて少しばかり崩れる。他者に情をかけ身の回りに置くように、また少しずつの人間関係を持っていくと完璧ではいられなくなっていく。そんなところもまた見どころである。