原作のエピソードを丁寧に描きつつ、省ける部分は省いて13話にまとめ上げている
セイカの非情になり切れないお人好しな部分と、敵対者には容赦ない部分の落差も声の演技と相まって良い感じ
和歌を詠むところは、ちょっとテンポが変わってしまうので微妙かなとも思うが、これも本作の味だろう
作品タイトルには似つかわしくないが、自然科学の知識をベースとした設定が多いのも本作の面白いところ
アニメでの説明不足が気になる方は是非とも原作を読んで欲しい

抜きん出た強者を更に圧倒する！

それが嫌味になるか、爽快さに繋がるか、は重要な処。

違う術の在ること、その仕組みの違い、
片や彼我を知り、片や己の敵を知らず。
陰陽道を扱うのも、異世界で和風を描く為、と言うよりも、
推そらくは、格の違いの理由を納得し易くする為の一工夫。

重要な戦闘場面が、余り力まず、寧ろ淡々と描かれて行く所が大のお気に入り。

多くの登場人物各人の、人でないものも多かったですが、、、描かれ方も好かったです。



一応一区切りついていますが、続きが制作されれば是非共観たいです。

原作小説は陰鬱とした要素が見え隠れするのが魅力でもあり・見る人を選ぶポイントなのですが。アニメ化にあたり間口を広めに設定して制作したおかげで、初見の方に入りやすくマイルドに仕上がっていたので、作品世界への入門として良くまとまっていたと感じます。
絵柄は原作小説の演出に滲んでいる、おどろおどろしい和風ダークファンタジー要素に引きずられず、安心して見ていられるようにまとまっていて、漫画版より更に広い範囲で受け入れてもらえる仕上がりでした。
入り口の狭い作品が多い和風ファンタジー作品全体のイメージ払拭を図る上で、良い挑戦が出来ているのではないでしょうか。

　原作は未読でコミックのみ見てましたが、異世界モノに和風テイストの曲を散りばめ、モンスターvs怪異という、昨今の異世界モノに無い要素満載です。
　終始、沈着冷静な子供らしからぬ知性で第二の人生計画…羨ましいです。
　本人はうまくごまかしているつもりでも、周囲の幾人かは彼の本質を見抜いている、そんなところも面白かったです。