百戦百勝は善の善なるものに非ず。

「孫子の兵法」に出てくる言葉。
本来は「戦わずに目的を達成するのが最善」という意味。
しかしこの作品を視聴して、その言葉の意味をもう一度、じっくり考えてみたくなりました。

暗い話も重すぎる話もなく、純粋なスポーツ、青春もので、見やすい作品です。
この後の彼女たちの物語、ぜひとも続きを見たいと思いました。

登場人物がみんな真っ直ぐで、悩みこそはすれドロドロはありません。敵味方問わず応援したくなります。
また、部活モノにありがちな実力差軽視の展開が無いので、手に汗握る名試合が多いです。
題材は柔道ですが、そこに囚われず幅広い層に知られて欲しい青春アニメです。

まさにタイトル通りの出来です。アニメをあまり見ない方にもおすすめできるような作品です。畳や柔道をしている時の質感が感じられ、細部まで丁寧に作られています。試合は自分がその場にいるような感覚を味わえるほどの素晴らしい演出が光ります。日常もすごく楽しそうで微笑ましい。（けいおんを彷彿させる面白さ）

このような素敵な作品を生み出した方々には感謝しかありません。あまり円盤を購入するほど豊かではありませんが、感謝の意とし購入させていただきました。二期お待ちしています。

YAWARA以降女子柔道漫画があまりヒットせずに苦戦している中これはホントに名作です。柔道が好きな人がホントに細かく作っているのが良くわかります。明るさと勢いでグイグイ引っ張っていく主人公は最近では珍しいくらいですね。　とてもテンポが良く１試合の密度が濃いのでこれだけのキャラ数を出しながら中だるみしないで駆け抜けた構成は本当にお見事！　続きが見たいのですぐに原作を追いかけます。

主人公、あっけらかんとしてて、前向きさに嫌味がないので好感がもてます。強引さがあるキャラって好き嫌いが分かれるのかもしれませんが、チーム５人のバランスがとても良いです。

対戦相手のライバル高校のメンバーも皆、個性豊かで魅力的な子ばかりです。

次々といい子が出てくるので、推しが決まりません(笑)

挫折や停滞からの這い上がりを、あまり重くならないように描いています。

壁にぶつかっても「もういっぽん！」「まだまだ」の姿勢で、もう少しやってみようと思えるような作品。チャレンジするのが楽しそうなのが素敵です。