はるか遠い異世界――希代の死霊使い（ネクロマンサー）「屍神殿」は無数の死霊を呼び寄せ、自身が住み着く迷宮を広げ続けていた。屍に飲みこまれゆく世界を救うため、「災厄潰し」と呼ばれる英雄シャグルアは屍神殿に立ち向かう。熾烈な戦いの末にシャグルアは屍神殿を打倒した――かに見えたその時、魔術が発動し周囲は光に包まれる。その瞬間、魂は遠い異世界へ転移、現代の新宿で「四乃山ポルカ」という少年の体で目覚める。喉を切り裂かれ、殺害されたばかりの体で新宿の街をさまよっていた彼は、警官に取り囲まれたところをセーラー服を着た一人の少女に救われる。「崎宮ミサキ」と名乗った少女と対峙しているうちにポルカの記憶が徐々に蘇ってくる。バールを振り下ろすミサキ、喉から噴き出る鮮血……。四乃山ポルカを殺害したのは目の前の少女、崎宮ミサキだった。再びポルカを殺そうと襲いかかるミサキの攻撃をかわしながら逃げまどううちに、二人は「拷問ビル」と呼ばれるいわくつきの場所にたどり着く。その場で殺された死霊たちの力を使役したポルカは、巨大な骨を出現させミサキの腹を貫いたのだった。