原案の久弥直樹という方は、Kanon(原作のシナリオ統括)や天体のメソッドでもそうでしたが、ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、トゥルーエンドと呼ぶのがしっくりくる、そんなシナリオをよく書かれます。今作は、その最たるものではないかと思います。
皆が切ない思いをし、皆の願いは報われず、でもあるべき姿を以て皆が救われる・・・そんなお話です。
舞台である、異国情緒漂う港街・長崎の風景、こと、印象深いシーンで度々出てくる、公園から見る長崎湾口部(OPなどで日が昇る所)に女神大橋がない風景も、今はもうない、依人や茉莉が好きだったもの。
そんなところなどにも思いを馳せつつ、じっくり観ていただければと思います。