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春夏秋冬代行者 春の舞 第拾壱話(24分)
焦燥
――だからもう、自分で自分の首を絞めているような、自死を選んでいるような、あんなにも苦しい気持ちは失くなっていた。十年前に雛菊を攫った組織、【華歳】。その頭領である観鈴・ヘンダーソンが撫子誘拐の犯人であると断定し、捜査本部は動き出す。四季庁に待機となった春主従は、これから来る冬主従を迎えることとなったが、さくらの胸中は複雑だった。「貴方を大丈夫じゃなくさせる失礼な真似をしたら、さくらがその場で斬り捨てますよ」「だから、今度は、雛菊が、さくらがもう、誰か恨むの、疲れたって、なった時、おいでって、してあげたいの……」 自身の従者が、わりきれぬ想いを抱えていることを察し、雛菊はさくらを抱擁するような言葉を捧げる。そんな中、彼女たちが訪れていた四季庁にて事件が発生してしまう。「代行者様方! 火事です! 早く下へ!」 しかし、その対応の早さをさくらは訝しみ……。代行者の始まりの物語は、以下のように続く。――力を分け与え大地を一年かけて巡り歩く、その名を四季の代行者。