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春夏秋冬代行者 春の舞 第拾弐話(24分)
襲来
――いつか、好きな子にもう一度花をあげる為に生きてきた。四季庁に向かう最中、賊の襲撃に遭遇する狼星と凍蝶。見事撃退するも、しかし、彼らの前には銃を構えて阻む者がいた。これまで真摯に冬主従を支えてくれていた仲間の一人――石原だ。彼女は狼星達に自らの正体を明かし、四季庁に行ってはならないと警告する。「俺につけ、後悔はさせない」 過激な手段を取る石原を、狼星はなんとか説き伏せる。「雛菊とさくらがいなくなってから、俺達の日常はずっと狂っていたようなものだろう」 初恋の人を失った日から、ずっと後悔してきた彼を止められる者はもはやいない。『幾千、幾万と、氷の花を作ってきたんだ。いつかもう一度、花をあげるために』 そして狼星は、四季庁を目指して、空に大きな氷の橋をかけていく。代行者の始まりの物語は、以下のように続く。――初めは牛に役目を与えたが足が遅く、冬だけの一年になった。次に兎に役目を与えたが途中で狼に食われて死んだ。鳥は見事に役目を果たしたが、次の年には役目を忘れた。