動画が再生できない場合はこちら
春夏秋冬代行者 春の舞 第拾参話(24分)
奪還
――この優しくて悲しい生き物に、愛してもらえる自分であらねばと思った。秋の代行者・祝月撫子を奪還すべく、【華歳】のアジトにたどりついた竜胆と夏主従は、国家治安機構と協力しながら賊と交戦していた。竜胆たちの活躍はめざましく、アジトの攻略は進んでいくが、戦いに終わりは見えない。そんな中、夏の代行者・葉桜瑠璃は使役した動物から報告を受ける。とある賊が持つスーツケースの中から、撫子の匂いがしていると。「君命! 撫子様を守りなさい!!」 瑠璃は、自らの姉であり、護衛官でもあるあやめに、撫子を救うように命を下す。「あたしは大丈夫だから! 秋を守って!!」 その決断が最悪な結末を呼ぶことに、この時は気づきもしなかった。「頼んだよ、おねえちゃん」 木々が薫る中、こだまする銃声があやめの耳にも届く。代行者の始まりの物語は、以下のように続く。――どうしたものかと頭を抱えた四季達の前に、最後に人が現れ申し出た。自分達が四季の代行者となりましょう。その代わり、どうか豊穣と安寧を大地に齎して下さい、と。