クチコミ★ファンの声

• 2017/09/24 23:23

人生劇場

人と人との触れ合いというのは時代が変わっても本質は変わらない。
そこをこの物語はきちんと描いていると思います。
初見から３０年近くが経ち改めて観させていだたくと当時とは違う感情が湧いてくることに
気付くのです。今観るからこそ理解できる事があります。

私が子供だった当時と全く違う感情を抱く最大のキャラは、三鷹さん。
私は三鷹さんと違いブサイクだしお金も情熱も行動力もありませんが
当時は五代君の強敵くらいにしか思っていなかった三鷹さんのエピソード後半は
本当に胸が苦しくなる位、心に刺さりました。
結果的に彼は別の幸せを得たとはいえ後半からラスト近くまでのあの展開はあまりにも哀し過ぎる。

自分の愛する人は自分を必要としていない

それを悟ってもなおあそこまで行動できるとは。
ましてや恋敵の五代くんに響子さんの幸せを託し、励ますことすらやってのけるとは。
三鷹さん、アナタかっこ良すぎ・・・

• 2017/09/15 01:28

やはり素晴しい作品ですね

人々の日常の「心の動き」を巧みに描いていると思います。
ラブコメですがそういう意味では「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」に近い作品と言えるかも。

物語の軸である五代くんと響子さん。
強烈な存在感を放つ一刻館先住人である一の瀬さん、四谷さん、朱美さん。
二人の関係を揺さぶる三鷹さん、こずえちゃん、八神さん、明日菜さん。
人間の本質を隠すことなく体現するこの人たちが介在するからこそこの物語を一層引き立て、
リアリティあるものに仕立てていると思います。

…亡き人への追慕の仕方さえ、この作品はさりげなく提示している。そう思います
葬送に直接関わらないと解らない現実がある。
響子さんは亡夫の妻として物語開始時点でその辛い現実全てを経験している。
原作にもほとんど書かれていない事です。
それを全て受け入れた五代くん。難関を何度も乗り越えたからこそ得た強い信頼。
いま改めて観るとそう思います。