クチコミ★ファンの声

• 2015/09/09 00:31

ARISE等の設定を利用した原作のオマージュ

いい。
オリジナルなテロ事件を始点に少佐の心理に関して原作の一巻から（難解な）二巻への流れを濃縮した「草薙素子の魅力」をアクションやSFオブジェクトによってクローズアップするものだ。そもそもARISEが優秀だが不完全な少佐の割り切りをクローズアップした人情劇であり、劇場版としてそれを更なるものとした本作は単作としても、シリーズ内の作品としても珠玉の一品である。

• 2013/11/30 20:34

情報戦とテロ

Border:2を視聴。
　本話は特殊作戦群の情報管理の特殊さを攻殻機動隊らしい表現で取り扱い、至極直近で話題になっている技術を舞台装置として展開する実に攻殻機動隊らしい作品に仕上がっています。
　話の裏筋として攻殻機動隊という作品の本質に絡む存在をにおわせ、高度作戦における人員の密度と人間臭さ、そこから生まれるスタンドプレーなど、攻殻機動隊好きな人に十分に楽しめる作品になっていました。

　反面、作品全体にいえることですが、事前知識なしにこの作品を楽しむことはやはり困難です。特殊作戦群の情報密度、電脳防壁、インフラストラクチャーのネットワーク化とそこへのテロ、こういった知識が必要であり、攻殻機動隊らしいファン向けの作品で、間口を広げるには「わからないことが舞台の重要項目すぎる」作品です。

　自分は攻殻機動隊を追いかけているのでとても楽しめましたが、導入の弱さからハート４かなと。