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UPDATE:2014.8.25

業界著名人がアニメ作品をオススメ!

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ゲーム原作をアニメとして表現する難しさ
――ゲームを映像化する機会が増えているようですね。
そうですね。『ペルソナ4』(以下、『P4』)がゲーム原作ものとして、ひとつの表現として形にはなったかなと思っています。こういう成立の仕方もあるんだと、皆さんに認識していただけたならうれしいです。ゲームの場合、お客様がゲームをプレイした時の印象をどこまで映像として再現できるかが大事ですよね。『P4』の場合、元の画面があるようで実はあまりないところがよかったのかなと思っています。
――具体的には?
たとえば『ダンガンロンパ』もそうですが、キャラクターの立ち絵が出てイベントムービーが流れ、話の筋もしっかりしているゲーム原作だと、曖昧な物言いで申し訳ありませんが(アニメとして新たな)表現の枠が限られてくるんですね。ちょっとしたことで印象が容易に変わってしまうし、同じにしても、それがお客様が求めているものかどうかの判断、決断が難しい『P4』という原作は、立ち絵のお芝居シーンも有るのですが、等身の低い3Dキャラクターが簡易的な3D空間で芝居をしているシーンが大幅にあり、ここで「芝居認識」と「空間認識」をわけて表現している。この場合は楽しいとか悲しいとか、「プレイした印象」が残る。ということは、別な表現も比較的加えやすいのです。
――記号化しているだけに、隙間があると。
そうなんです。だから、原作から引き受けるべき「世界観」「キャラクター」「シチュエーション」は全部入れます。ただ、アニメ版のビジュアルとしては完全オリジナルになるんです。お客様には「まるでゲームを観ているようだ」と言って頂けた様ですが、実はそれは「プレイしたときの印象」なのです。 あと、自分が『P4』をプレイして最初に思ったのは、「これは26本のシリーズにできるな」でした。監督の依頼がきた時、最初「1クール(13本)で」と言われましたが、「無理です。これはゲームの時点で内容がまるで2クールの構成のアニメのようなつくりになっている。でも実際の質量はもっとある。だから、最低26本は必要だ」と返したところ、「じゃあ、2クールでやりましょう」と(笑)。






――即決なんですね。
プロデューサーの素晴らしい決断でした。あ、通っちゃった!? やったー!、と(笑)。ただ、だからこそ『P4』という作品が再現性の高い形にできたのだろうと思います。ありがとうございました、足立さん(P4Aのプロデューサー)。
――田の中勇さんは『P4』のイゴール役が遺作(=ライブラリー出演)になりましたが、『ダンガンロンパ』でも大山のぶ代さんの起用が話題でした。
もともとゲームで使われたキャスティングに破壊力がありますから、ぜひ活かそうという話になるわけですが、ありがたいのは、大山さんご自身『ダンガンロンパ』が好きなんです。これが助かるんですよ。モノクマなんてしゃべり倒しですから、普通に考えると、御高齢の方を何時間もしゃべりっぱなしで、どこかのブースに閉じ込めるなんてあり得ないわけです。そんな状況で大山さんにつきあっていただけるなんて、本当に感謝です。おかげで我々は、アフレコブースでニコニコしながら拝聴してます。一言一言が「面白い!」と(笑)。やっぱりその芸風たるや、鮮烈ですよ。
――常に話題に事欠かないところが、岸監督らしいです。
それも大事なことだと思っています。注目して頂いて、まずは観ていただく。『ダンガンロンパ』もまだまだいろんな仕掛けをしてます。最後まで楽しみにしておいてください!最終回付近になると、また映像ならではの面白い表現もしています。ゲームユーザー様もアニメユーザー様も楽しめる展開になっていると思いますので、是非楽しんでください。






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