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UPDATE:2016.6.23

業界著名人がアニメ作品をオススメ!

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新造戦艦アンドロメダへのこだわり
――もともと『さらば』では新要素が、アンドロメダ含めてたくさん出てきますよね。その辺はどんな感じで考えられましたか?
羽原
新要素ではアンドロメダを「本来いてはいけないもの」というニュアンスにできたのが、すごく良かったです。新造戦艦が堂々と出てきました、拡散波動砲を撃ちました、でも倒されました……。そんな感じではなく、建造された目的や復興の象徴としての意味性などが、うまく表現できたと思っています。
――やっぱり『さらば』『ヤマト2』と言えば、「まずアンドロメダ」ですよね(笑)。あるイベントでそう語ったら場内爆笑になり。だって「お話はいいんだけど、アンドロメダはちょっとね」とかあり得ないですから。
羽原
そうですよ、絶対に「まずアンドロメダ」ですよ(笑)。僕もそう思います。僕からメカデザインの玉盛(順一朗)さんに一番最初に出した注文も、「あの宮武(一貴)さんが描かれた前方パースの絵にしたいです」というもので……。
――三面図どおりのCGモデルだと、あのパース表現が難しいはずなので、実は心配していました。
羽原
それで絶妙なラインを出してきてくれたので、ホントにすごいです。
――羽原さんから見たアンドロメダの良さとは? もちろん第一はカッコイイということでしょうが……。
羽原
他の戦艦等とはまったく一線を画していて、まずしっかりと「主役メカ」になっているところですね。デザインがヒーローで、しかもヤマトとは全然違う方向性のヒーローなんです。当然、目立つ。だからカッコイイ。僕はそういう感じでとらえています。今回さらにちょっとした禍々しさをプラスできたのも、良かったなと。
――波動砲が2個あるという点で、実に分かりやすいパワーアップ感もあって……。
羽原
僕はホントに中学生だったので、もうただただ「カッコイイ!」としか(笑)。「二個ついてる!」っていうのが嬉しくて、もうひたすら「強い感」丸出しですよね。
――発射管みたいなラインや用途不明のパーツがたくさんついていましたが、第二章ではそれが使われていて嬉しかったです。
羽原
「艦載機はここから出る」など細かく決めましたし、「重力子スプレッド」など、今後も玉盛さんが新設定してくれた部分は全部使いたいと思っています。
――アンドロメダの同型艦が複数登場したのも驚いた点です。
羽原
やはりシナリオ会議の小林さんによるアイデアで、アンドロメダがズラっと並んでる絵が出てきたんです。みんなでビックリしつつ「艦隊ですか!」「じゃあ、入れましょう」みたいにノリノリになって。地球が若干間違った方向に行きかけてる感じも、あれで出せたと思います。
――一方で、第一章にはおなじみのアンドロメダ発艦シーンもあり。
羽原
「艦の数は増えてもシャンパンはちゃんと割ります」みたいなこだわりが(笑)。
――「……ってことは、電飾つけた帰投時には罵倒されるな」と、反射的に思いました。
羽原
そこは今回強めにしたかったので、「バッカヤロー」ではなく「バッキャロー」とさせてもらってます。でも発進のときはやっぱり「微速前進0.5」で行きたい、みたいな(笑)。
――やはり撹乱させたりビックリさせたりしつつ、押さえるところは押さえる感じなんですね。そんな新旧のバランス感が面白いです。
羽原
僕が大事だと思っていたところは、きちんと押さえていきたいんです。若干力不足なのでご不満の点も多いかと思いますけど、できる限りのことはやっていきたいなと。
――敵のガトランティス側の解釈も、大幅にやり直している感じがします。
羽原
そうですね。『2199』で出てきたのは部族のうちのひとつと考えました。それは音楽的にどうしてもパイプオルガンのほうで行きたかったからで、それに似合う感じというと、やはり『さらば』に近い感じに戻さざるを得なかったんです。そしてガトランティス自体の成り立ちは、福井さんから出てきた新設定にしています。
――そこはひとつ期待しているところです。
羽原
彼らが征服民族みたいな性質になっている理由や、どういう風に世代を継いでいるかについては、まだまだ言えない設定があるんです。
――いちばん最初のほうから「なんだか命の概念が違う民族じゃないのかな」という感じが出ているのは、そのせいですか。
羽原
そうなんですよ。みなさん「愛について語るズォーダー」には驚かれたと思いますが、彼が「愛のことをどう理解しているのか」というディテールが、ここから先、いろいろと描かれていく感じになっていくんです。
――なるほど。「命の基盤が違うのに愛を語ろうとする物語なのかな」とも。
羽原
それがやがて地球にやってくる理由にもつながってくるんですね。
――なるほど。その「愛の問題」も、過去いろいろ論議のあった部分なので……。新しい解釈でそういう姿勢の新たな物語になっていくのは、すごく楽しみです。
羽原
「愛の戦士たち」というサブタイトルも、決して趣味でつけたわけではないです。ちゃんと大事にしてストーリーに組み込んでるので、そんな感じに受け止めてもらえるとありがたいです。
深みのある人物描写をめざして
――地球側のキャラクターについても、うかがいたいです。土方、斎藤は『2199』で先に出ていましたが、かつては『さらば』からの新キャラでした。
羽原
ふたりとも、ものすごくいいキャラですよね。僕としては『2199』で山南が登場していたので、アンドロメダに乗せられることが出来てものすごく助かりました。『ヤマト2』のように土方をアンドロメダ艦長にするわけにはいかない状況で、11番惑星に飛ばされ、そこに斉藤たちもいてという新しい展開にできたので。山南もすごく飄々としていいキャラですが、それだけではアンドロメダ艦長の地位にいくのも無理があるので、「実はできる男」という感じが出せて良かったです。さらにタヌキ的な政府とのやりとりをすることで「抜きん出た人」という厚みが出せました。そして斉藤は、回を重ねれば重ねるほど、骨太ですごくいい感じが出ていきます。
――空間騎兵隊も、やや違った参加の仕方をしています。
羽原
方舟』に出てきた永倉が、今回いい活躍をしているんですよ。空間騎兵隊は、腕っ節の強さと人の良さ感が出せれば。軍隊だけど、ちょっと違う感じが。
――愚連隊であり、少し任侠ものっぽい感じもあるんですよね。
羽原
そういう要素を特徴として出せたらいいなと。土方も波動砲問題含めて古代たちを見守りつつ、父親的な感じが出ていくと思います。もともと『2199』では森雪の父親代わりでしたから、その辺の印象は大事にしています。
――森雪と言えば、古代との恋愛関係は今回特に大きなポイントだと思います。その辺はどんな感じになっていくのでしょうか。
羽原
やはりかなりていねいに描こうとしていますね。二章の別離シーンも脚本では別の場所でしたが、どうしても狭い空間でふたり顔を合わせない会話をさせたかったので、エレベーターの中にしました。ドアを見ながら会話して、途中から古代のほうは顔を向けるけど雪は向かないとか、ふたりの芝居の差で感情を見せたくて。
――そんな愛の機微が全体を貫いていく感じになるのかなと、目をひきましたに。
羽原
古代って、やはりそういう部分に関しては未熟だと思うんです。雪の側にはもっといろんなことが見えている。「やっぱり女性はすごいよね」っていう部分も『さらば』っぽいと思っています。僕は特に雪が気にいっていて、第一章の車の上での叫ぶ感じとか、個人的にはものすごく好きなシーンになりました。また桑島さんの演技がすごくいいんですよ。今後もぜひ楽しみにしていただければと。
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