この作品について、
良質な完結済みダークファンタジーであるという、
世間的な評価はまず揺るがないでしょう。
ですが、敢えてそれに一つ付け加えるならば、
2019年の現在、アラサーの齢に達してしまったアニメファンにとって馴染み深いであろう、
日5(にちご)枠が輩出した傑作でもあると思います。
その評価が、決して私の懐古趣味によるものではないと証明している事実があります。
それは、本作の内容の素晴らしさもさることながら、
毎週放送されるテレビアニメで、
全64話(約5.3クール、つまり、1年と4ヵ月くらい)という話数を、
総集編回やバンク、使い回しなど、
制作側の負担軽減策を行使せずに、
最初から最後まで描き切ったということです。
そんな名作かつ大作が、まさか、月額千円見放題作品に加わる時が来ようとは!
これはまさに、賢者の石並みに等価交換の法則を無視していると思います。