最初に、これはあくまでもフィクションです。
ですので目的の為の“手段”は決して正当化されるものではないですし、肯定してはなりません。
それを踏まえた上での感想はというと…あまりにも切なすぎる。
刹那の如く生きてきた彼らは、きっと恨みもしただろうし憎悪もあったはず。けれどもそれを動機とせずれっきとした目的があって行動した。
“故郷”と呼べる場所から唯一生き残った彼女だけは一人歪みを抱えてしまっていたけれど、それ故に彼女の望みも純粋に彼らと同じだった。ただ彼と遊びたかった、一緒に居たかった。
それは“VON”
そしてもう一人の彼女が望んでいたものも同じだった。
主軸にいた“VON”のピースでもある彼は、それを託され行動していった。
きっとこの世界に未来は拓かれているはず。