昨今のアニメ作品に比べて、莫大な製作費を投入(追加)された、ある意味問題のある作品。
原作にある、人が人たらしめる意味、人を人と認識することは何かをテーマにしている。
遥か昔から、人は偶像や人形に人、またはそうでない不完全さを求めてきたが、現代、近未来においては、それがアンドロイドに変わったとしても、それは変わらない。
それらを幻想的なCG映像や、ミステリアスなストーリーをもって作品にしている。
残念な点は、作品としては壮大な仕上がりになっているが、やはり攻殻機動隊を読み込んでいないと、ただの変な作品にしか見えないと思われるところだ。
特にラストについては「少佐って誰?どうしてこうなってんの?」になってしまい初見さんにはわからない。
決して万人向けではありませんが、今でもじっくりと鑑賞できる大人向けの作品。
押井守監督の代表作の一つ。製作スタッフも大変だったらしい。
興味のある方は是非。