原作の小説も全巻揃えており、元々シナリオも知った上で視聴しました。
一般的なアニメとしては、言ってしまえば不要なキャラクターや物の動き・仕草・挙動が丁寧に表現されており、また、展開の流れや時間、声優の方々の演技、感情を上手に動かすBGMの合わせ方など、作品に没入させる演出がこれでもかと盛り込まれており、どれほどの造詣と愛を持ってこの作品が製作されたかがよく分かり感じました。
私は、映画だからと言って無理に2時間の尺に収めるのであれば、3時間でも4時間でも作れば良いのではないかと素人ながらにとても思います。この映画はアニメとしてでなくとも一般的な映画作品と比べ長尺であり、しかしながら、原作1冊分の物語を損することなく表現するにはそれだけの尺は最低でも必要であったのだろうと感じました。このような傑作を造り上げてくれた政策に携わった方々、そして原作者様に、感謝します。
本当に素晴らしい映画です。