世界名作劇場は道徳心を養うためにも子供に見せるべきアニメですね。もちろん大人になっても涙無くして鑑賞できず日々荒んだ気持ちも洗い流してくれる内容ばかりです。私は女子な為、女の子が主役の物語より男の子が主人公の世界名作劇場が好みです。小公子セディもお気に入り。現在でもこのシリーズを作り続けて欲しい。アンゼルモは在後までクズでしたね。まるでお隣の国に人間のように。そしてアルフレドの葬儀の際に「英雄のマーチ」で送り出す演出も素晴らしかったです。子供の頃に売られて荒んだ環境下でここまで真っ直ぐにいられる事は現実では難しいからこそアニメや物語として視聴者に伝えたかった作者なのでしょう。まさかビアンカと結婚するとは思いませんでしたが。他の方も仰っていらしたように話数、もっとあっても良かったのではないでしょうか？細かな伏線の回収も欲しかったのでその点だけが残念です。

煙突掃除といえば、19世紀の過酷な児童労働なのですが
この過酷な労働に携わる少年たちが集って友情のストーリーはシブく
そして、兄弟団といえば、中世の葬儀や互助を行う小団体なのですが
“黒い兄弟”も、その兄弟団の伝統にのっとてる感じでシブいです

親方の息子アンゼルモは、子供の狡猾さを越えた邪知奸悪ぶりで
これは、かなりやり過ぎな感じで、盛りすぎだと思いました
しかし、すばらしい友情物語なのでハート1個減はやめておきます

歴史人物のヴィットーリオ・エマヌエーレ2世が登場していました
他にもリソルジメントの主要人物が出ていれば嬉しかったのですが
イタリア統一三傑の中で、あの晩餐会に出そうなのはカヴールだけで
そのカヴールはイタリア王国が成立した同じ年に他界しています
うーん、残念……

脚本やキャラクターなどなど、どれを取っても素晴らしい出来です。話もテンポが良く33話ありますが、中だるみなどがなく一気に見れました。

19世紀特有の世界観や人間模様などがちゃんと描かれてあり、物語にちゃんとした新が通っている感じがしてとてもいいです。

またちゃんとメッセージ性があり、どの年代が見ても考えさせる内容になっている。

ただアンジェレッタがどうなったのかだけが気になる、原作通りなのかそれとも別なのかそれだけが知りたい。